2009年10月25日日曜日

うずら ぶちえぇ竹原まつり TVビンゴ 1025

芸陽バスのかぐや姫号に乗り昔話の里、竹原へ。途中で見た竹原の市役所は昔の鳥取市役所に似てる。駅前のリトルマーメイドは日曜なのに定休日。駅前の竹原ショッピングパークは、おしゃれっぽいがシャッター街。なんだか鳥取に帰ってきたみたいだ。
 地図を片手に町並み保存地区に向かう。年配のカップルが数組、そぞろ歩きしてる。鐘つき堂から見る竹原の町は山に囲まれ静かにたたずんでいる。
 山と海が近く、穏やかな陽射しが注がれるこの町を、友人の父は晩年の暮らしに選んだ。その気持ちがわかる気がした。
 町並み保存地区の帰り際、小さな和菓子屋に立ち寄り、しば餅を購入。しっとりとしたしばの葉にくるまれた柔らかな餅をライヴ会場でいただきました(^^)
 バンブージョイハイランド行きのバス待ちのため、自然にレトロになった駅前の喫茶店に入る。ピンク電話が鳴る店で、ウェイトレスのふくよかなおばさんもとてもレトロだ。
 バンブージョイハイランドって、・・広場だf^^;体育館とか、ステージがあって、周囲は山。山側には竹が生えてるけどタケノコ取り禁止の看板。たくさんのフリマや屋台が並ぶ。カレーライスもタコ天もフランクフルトも美味しかった。筍の天ぷらは食べ損ねた。
 うずらを初めて見たのは一年半まえの四月の終り。五月の陽射しになるまえの水辺のコンサート。水面を渡る風が心地好かった。そのとき、うずらの凛とした清冽な歌声を初めて聴いた。空を羽ばたく、うずらにはやっぱり野外が似合う。あれから、インターネットテレビのぶちえぇ竹原でも、レギュラーの座を獲得し、竹原ではすっかり人気者だ。
ホリケンのぶちえぇ竹原 (TVビンゴ)
http://www.tvbingo.jp/~ch00/tvbingo_live/fri_take_backno.html
ライヴ前に、ホリケンさんとうずらさんのツーショットが撮れた。うずらがおしゃれだ。初めて見たときはよれよれジャージで出演者でなくスタッフと思っていた。ステージではマフラーにブーツ。もう、無国籍無頓着Tシャツのうずらではないf^^;
ホリケンさんの司会でうずらとかぐやパンダース登場。直前にドラムの足がつり大騒ぎ。やっぱり、おやじバンドバトルだ。
 いつも弾き語りのうずらで聴くうずらの曲だが、バンドのビートにのるとそれも気持ち良い。
 ポツリポツリと降っていた雨がうずらの歌声で止んだ。あたりの木々は紅葉をむかえ、やわらかな初秋の風が葉を揺らす。
 緑の芝生の客席に、次第にひとの輪ができる。カメラでステージを撮りつづけてる中学生くらいの女の子たちがいまの曲は・・だよねといって、憧れのまなざしでうずらを見つめてる。おお、ファン層が拡大している(^^)
 カバーでは「風をあつめて」。とてものびやかで柔らかいかんじが楽しい。
 名曲「ハイビスカスのしずく」は、しっとりで、今日の空と山の空気にとてもあってたなあ。
この歌詞読んだらわかるよ。失ったもの、返らないものの切なさ。こんなふうに伝えられる?
「大切な思い出の置き場所をずっと探してる。今がどれほど満ち足りてもあの頃には勝てない。君もそうだろう・・・」  うずらはホントにすごいよ。
 「きっと、もっと」のアレンジが聴かせる。すべての曲が円熟の時期を迎えている。うずらも曲とともに、成長しているんだろう。
 友人のロックテイストな楽曲で、手拍子が弾む。こういうのもいい。新しいうずらの一面が見える。そして、うずらの初代、手拍子ソング、「ねじをまこう」。
 たくさんのきずなで、いまのうずらがある。友人たちのたくさんの声援が、うずらに届けられる。「うずら」が始まるきっかけとなった「きずな」が最後の楽曲。歌い終わった晴れやかな笑顔がすがすがしい。
たくさん食べて飲んで、地元のバスに乗って、竹原経済に貢献した秋の一日でした(^^)
成長を続ける「うずら」のブログ(うずらのあからさま)です。
http://uzurasong.blog122.fc2.com/

2009年10月18日日曜日

安芸楽団 佐々木彩 廿日市さくらぴあ 1018

 廿日市市役所前。電車を降りると、街の匂いがしない。会場まで徒歩七分。あちらこちらの建物は新しいが点在していて密度が低く、駅から会場までのあいだスーパーがひとつだけで飲食店が見当たらない。まるで新しい市役所をたてるために切り開かれたような地域だ。

 12月には上原ひろみも来るという廿日市さくらぴあ。市役所と図書館とホールが併設されている。来週予定されていた尾崎亜美と加藤和彦のポスターには中止の張り紙があった。

http://www.hatsukaichi-csa.net/cms/event/2009/10/post-29.html 
 安芸楽団は広島在住の音楽家の集団で、篠笛、シンセサイザー、和太鼓が和風フュージョンサウンドを織り成すという。
 そのなかで、佐々木彩が琴と唄を表現する。以前、佐々木彩がピアノ弾き語りのライヴで、自分は声のプロ、声を職業にしているという話をした。だから、歌はもちろん、ナレーションや語りを含めてのプロだと。口腔・鼻腔を中心とした共鳴腔の制御(弁をつけたように)ができるといって、モザイクの人の声真似をしてみせてくれることがあった。彼女にはその共鳴の武器がある。
 例えば、ケ・セラ・セラのようなありきたりの曲の序盤で、シドレドシ、ラシドシラ(かな?)の女性が裏声で使わないような音域を裏声で表現するんだけど、その共鳴が胸を打つほど美しい。ボイストレーナでもある彼女の歌声は、声の粒子が均一に揃い、とてもまろやかだ。ただ、それだけでなく、鳥肌を立てさせるほどの「響きの冴え」を持つファルセットなのだ。
 砂山やからたちの花など、昔の日本の楽曲を切れのある琴と唄で和をパフォーマンスする佐々木彩。歌唱がなめらかで、すっと心に入りこんでくる。ファルセットの共鳴がまさしく琴線に触れる。琴のパフォーマンスものびやかだ。グリッサンドが鮮やかで、ピアノタッチの音使いが斬新でメロディーラインが活きる。
 ベースの梶山シュウは、亀仙人の風貌だが、44歳、44曲、4時間ライヴをやったばかりの辣腕ベーシスト。パット・メセニーのギターのような甘い幻惑の空間までベース一本で創りだせる魔術師だ。梶山と佐々木彩の仲良しトークは楽しい。
 安芸楽団でのびやかにパフォーマンスする佐々木彩。これからの佐々木彩がさらに楽しみだ。
http://www.akigakudan.com/

2009年10月12日月曜日

THE BOOM 20th Anniversary Live Tour 広島 1012

島唄のヒットから16年。THE BOOMがデビュー20周年を迎えた。10年くらい前に、3年続けてBOOMの野外を聴いた。 大阪城野外音楽堂が2回と兵庫の滝野。何れも季節は初夏で、ファンは20代半ばの女性が中心だった。
10年たつと、年代層も変わる。女性が中心なのは同じだが、10歳ほど上にあがったかんじだ。そして、小学生前の子供連れがあちらこちらにいる。開場前のアステールプラザの2F入口に整然と並んでいて、大人も子供もみんなとてもおとなしい。
 17時過ぎ、メンバ4人にスポットライトがあたると濁点をつけた黄色い歓声が響き渡った。ミヤ、カッコイイとほとんどの視線が宮沢に集中する。縦ノリの総立ち。3曲目には宮沢がいう衝撃のデビュー作、「君はTVっ子」で、会場の興奮はいきなりピーク。幼い子供たちは、最初はしゃいでいたが、だんだん周囲の大人の精神状態についていけなくなって、動きを止め唖然としている。
 急にしっとりイントロの「からたち野道」。これはきっとジャンル的には演歌だけど、艶歌だ。宮沢の声は色っぽい。いろんな実験を試みようとも、この声の魅力が多くのファンを惹きつける。
 新曲のスローバラードなど織りまぜるが、そろそろ子供たちが我慢できず、あちらこちらでぐずりだす。トークの最中でもおかまいなしだ。
 宮沢が「星のラブレター」で原宿ホコ天時代のエピソードをからませ会場をわかせる。喉も絶好調。「月さえも凍る夜」は名曲だ。青い月の光のトーンで、ひとつの世界を創り上げるかのようなスケール感がある。宮沢のなめらかで伸びのある歌唱が冴え、身体がしびれるようだった。
 宮沢の基本はロックだ。沖縄やブラジルやジャマイカと融合し触発されようと、ロックヴォーカリストとしての色気が宮沢の魅力の原点だ。華麗なるミヤザワツイスト、ミヤザワステップが、30代女子の胸騒ぎを煽ぐ。シャツを脱ぎ捨てて、黒いタンクトップとジーンズの出で立ちとなった細マッチョの宮沢に、濁点の黄色い歓声が再々わきあがる。
 「真夏の奇跡」はあの島唄の直後のシングルだった。そのときTVの歌謡番組の司会者が、島唄のあとにこの曲は意外ですねと訊いたとき、宮沢が「僕らはいろんな顔を持っている。これがBOOMなんです」と応じた自負を覚えている。そのスリリングな曲の展開と宮沢の歌唱にすっかり惚れこんでしまった。
 「神様の宝石でできた島」「ブランカ」で会場を大きく波打たせ、最後の曲は「島唄」。世界中で、多くのアーティストに歌われるエナジーを持つほど不思議な魅力をたたえる楽曲。去年、沖縄の海辺に、手榴弾で自決したひめゆりの生徒の60年前の校章が見つかった。思いをあらたに、この曲をずっと歌いあげていきたいと。歌いだしをアカペラにアレンジして、天に届けるかのように叫び出し、島唄がはじまった。会場の全員が歌う島唄。女性が多くて、とても爽やかな安定したコーラスだ。そして、アンコールの「風になりたい」も、もちろん全員で歌いあげる。 いつの間にか開始から3時間近く過ぎている。
 2度めのアンコールは、新曲のMy Sweet Home。ゆったりと歌い届け、1200人の観客を魅了しきって、ステージを去っていった。
 うるさかった子供たちのことはすっかり忘れていた。あの熱狂のなか、疲れて眠ってしまったようだf^^;あの世代がBOOMの魅力をわかってくれる日はいつになるだろうか。

初秋 陽だまり 比治山の猫

比治山の朝は猫の鳴き声で始まる。いろんなひとが持ち込む朝食を存分に平らげたら朝のお手入れでリラックス(^^)