2010年12月30日木曜日

師走 ウミネコ @ 鳥取砂丘 岩戸海岸

「かっぱえびせん」があれば、ウミネコと友達になれます(^ ^)
 



2010年12月19日日曜日

Mebius  冬の野外 @アリスガーデン 1218 (鈴木康弘/楽座)

アリスガーデンでのMebiusのリハーサル風景。本番の衣装と違って、しっかり着こんでます(^^)
3時間後、すっかり暗くなったステージでは、いつものように「くすり指のキセキ」の♪ラララで弾けていました。

 Mebiusより先に、楽座ではオフコースの鈴木康弘のソロライヴが開演。いまのバンドでやってる曲が中心だったけど、アコースティックギターでやった「昨日への手紙」が懐かしかった。リクエストコーナで、Change The WorldやDaydream Believerのスタンダードを歌うと、その歌唱と演奏技量の高さを実感する。アンコールは、クリスマスソング(The Christmas Song )と、やっさんがハモって、みんなで歌う きよしこの夜。音楽を楽しんでいる人って、いいよね。

ノルウェイの森

 村上春樹が群像の新人賞を取った作品「風の歌を聴け」をリアルタイムで読んだことがある。

 大学の図書館でさらさらと群像のページめくると、小説の文中に「こんなかんじ」とTシャツのイラストが描かれていて、文章で表現すべき作家がこんな遊びをして文学賞を取れる時代なんだと驚いた。それが許される才能があったということ。そのまま、さらさらとした文体を流し読んだ。

 それ以来、村上の作品は読んだことがない。ノルウェイの森は書店で、終わりの数頁だけ読んだ。いまどこにいるのと問われたワタナベが「僕はどこにいるんだろう」とつぶやくように答える。映画の最後のシーンになって、それを思いだした。もう人生の後半にいると、アイデンティティを問われても響かない。(て、嘘だけど)

 死の匂いを纏う直子や奔放に生きる緑が持つそれぞれの危うさに、男はつねにうろたえるしかない。そして、自殺したキズキ、直子、ハツミの孤独はもちろん、誰しも他人を理解することはできない。

「人は等しく孤独で、人生は泥沼だ。
 愛しても愛しても愛されなかったり
 受け入れても受け入れても受け入れられなかったり
 それが生きるということで、
 命ある限り、誰もそこから逃れることはできない」 by 森絵都

 男性を受け入れられない直子の身体はそのメタファとして描かれている。ワタナベは、宛てのない旅(喪失と再生)のさなかにいいる。

 永沢がワタナベに「自分に同情するな」と言った。「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」と。
 人間の品性の意味と捉えればわかる。「I'm not ok」(過度に内罰的なスタンス)でいることの罪を永沢が知っているから言える言葉だ。品性のある人間は、自分も相手も認めることができる。
(I'm ok  and  you're ok)

 現在のメイク技術をもってしても、菊池の顔と肌を二十歳に見せられなかったのが厳しくて残念。演技は申し分ないが映像がそれを妨げ、痛々しい。その対比で松ケンはピチピチだったけどf^^;

 夏から秋にかけての草原の緑の広がりと奥行き、二人を包み込む風の匂いや湿り具合の表現、雪化粧した山間の風景など映像美が素晴らしい。
 ワタナベが泣き叫ぶシーンの荒れる日本海(兵庫県香住で撮影)は、山陰の冬そのままでした。

2010年12月12日日曜日

OKINAWA  美ら海水族館 1211


出張の帰りに背広・皮靴で美ら海水族館。じんべいざめを水槽の上から見るとこんなかんじ。
朝方晴れたけど、そのあとは曇りがち。陽射しがないと海の色がちょっとさびしい。

次に来るときは、カラフルなお魚を目だけでなく舌でも味わいたいものです。(那覇公設市場)

2010年11月29日月曜日

うずら 初冬 @ 楽座 1128

 2年半前の楽座で、緊張した面持ちの うずら が必死にさえずっていたのを思い出す。今日は、ジョンソンアンドジョンソンとしても、タッグを組んだ橘髙優士とのツーマン。

 第三期にいたった うずら は、伸びやかに羽ばたいている。以前は知人のつくった楽曲(カーニバルの夜)をライヴのスパイスとして歌っていたが、もうそれに頼る必要はない。観客を楽しませるための充分な曲想が揃っている。"This Is My Song"といえる自負がうずらを輝かせている。

 アンコールでは、橘髙優士とともにステージでコラボ。ぶっつけとのことだが、ふたりとも馴れたものだ。良い音楽を聴かせてくれました。

2010年11月28日日曜日

週末の夜に聴く カントリー 足利陽一 @ Yellow Roses Ⅱ 


 寒さが増し、慌ただしく過ぎていく週末の夜、カントリーという憩いのひとときが待っている。都会のライヴハウスを中心に活躍する足利陽一が新作「YellowRosesⅡ」というくつろぎのリヴィングルームを届けてくれた。

 アルバムのサブタイトルには"Soft and Tender"とある。スローな曲調でまとめ、カントリーファンだけでなく、幅広い層に受け入れられる落ち着いた仕上がりとなっている。

 軽やかで爽やかな歌いだしで始まる"I Sang Dixie"から、"Song For The Life" の流れが、疲れ切った心に優しく寄り添う。"Someday"の、ゆったりとした空間で甘いヴォーカルとギターの調べにたゆたうと、"The Last Cheater's Walts"のヴァイオリンとバンジョーが追い打ちをかけるように心を揉みほぐしてくれる。 
 ピアノが入ることで、カントリーの風味が豊かになる。"The Old Rugged Cross"は特にそれが印象的だが、続く"Crazy"でのジャズタッチでさらにそれが活きる。"Till I Gain Control Again"ではピアノと弦の調和の美しさが際立っている。
 終盤の"Why Should I Be So Lonely"、"Yellow Roses"、"You Are My Best Friend" はカントリーという音楽が持つ本来の温かみを伝えてくれる楽曲だ。親友からのチアーメッセージを受け取ったら、気持ちを切り替えて明日に臨めそうだ。

 ひとはパルス(鼓動、脈動)で生きている。それがビートとなり、生活のリズムとなる。でも、ときどき、パルスとかけ離れた現実に向き合うと、ビートもリズムも崩れ疲れきってしまう。

 明日からのあなたのリズムを修復するひとときに欠かせないアイテムとして、「週末の夜に聴くカントリー」をお薦めします。「YellowRosesⅡ」というくつろぎのリヴィングルームはいかがですか。カントリーという親友があなたを待っています。

2010年11月10日水曜日

妹尾美穂「*Ki-Ra-Ri*」発売記念TOUR @ 福山 Cable 1109

  福山は寒くて、観光どころではなく、開演までスタバでひたすら待機。
 Cableはエントランスとホールが別。ホールは禁煙で、ステージは壇上。ビルの入口はわかりにくいけど、パフォーマーと観客に配慮された新しいライヴハウス。
   アメリカで活躍する松居慶子のDVDが受付の液晶に映し出されていた。松居慶子のピアノの音色も濡れている。前線の米兵が松居慶子を聴いて癒される気持ちがわかる。
 さて、今日の妹尾美穂のルックスは小林麻耶ぽいかんじ。
 アメジストの迫力、mo-riのしたたる美しさ、MOET~Evening Glowでの円熟、*Ki-Ra-Ri*のきらめき、Bright Cherry Blossomsの散り際の切なさ・・・美穂ワールドを存分に堪能してきました。

☆☆☆妹尾美穂 1st オリジナルアルバム「*Ki-Ra-Ri*」 ☆☆☆

 妹尾美穂のピアノは、人生の喜びに満ちている。柔らかな陽射しと穏やかな色彩、そして、露草の雫、せせらぎの水飛沫が溢れてくる。扱う色彩も木々の緑、青空から湖面のきらめき、夕暮れの紅まで幅が広い。
 肌に優しいモイスチャートーンが、冴えて、煌めき、心に響く。
 そして、ひとが大好きで、屈託ない天使の笑顔。
 ライヴでは「踊って歌うピアノ」になる。つねにステップを刻む足。大きくしなり、揺れる肩。全身が躍動している。妹尾美穂は、水滴を水流に変えたり、色彩を自在に表現するなどいろんなミラクルを起こす。そして妹尾美穂のピアノが届ける音符は、一粒一粒が春の雨のように優しく心に触れる。α波を生む魔法のピアノ。

 例えば、東山魁夷の絵画「静唱」からインスパイアされた楽曲
 「Song Of Silence」
 風が吹いたあと、短く響く冴えた音が連なり、テンションを積み上げる。ひとつひとつの打鍵に胸の奥がざわつく。木立を抜ける風が、さざ波となり湖面を走り、水面に落とされた陽光のきらめきのひとつひとつをピアノが表現する。木と風と水面と陽光がアンサンブルを奏でる。風が止み、また湖畔に静寂が訪れる。

 テンションの高まりとその一瞬の崩壊の繊細な展開が妹尾美穂のセンスだ。
 この才能に出逢えたことに・・感謝です☆

妹尾美穂 1st オリジナルアルバム「*Ki-Ra-Ri*」
♪妹尾美穂(piano)♪鳥越啓介(bass)♪藤井学(drums)
1.*Ki-Ra-Ri*(Miho Senoo)
2.MOET(Miho Senoo)
3.Evening Glow(Miho Senoo)
4.Odara(Caetano Velaso)
5.mo-ri(Miho Senoo)
6.Song of silence(Miho Senoo)
7.Spartacus(Alex North)
8.Bright Cherry Blossoms(Miho Senoo)
9.A Nightingale Sang in Barkeley Square(Manning Sherwin)

2010年11月4日木曜日

Mebius あかね祭 @広島文化学園大学 1103 

 中庭でアットホームなステージ。秋晴れだけど、観客スペースは日陰になってて結構寒い。

 Mebiusの前に、10/31に県立広島大学のイベントに出ていた「万貴音」が出演。県大では椅子に座ってゆったりハーモニー・デュオをしてたので、すっかり「カズン」だと思っていたら、いきなりテンションが違う。完成度の高いノリの良い楽曲が続き、ダンスまで披露してくれました。バックのカラオケも自前で演奏しているとのこと。若い楽しみな才能をまた見つけました。

ギター、ベース、パーカッションにmamiキーボード、バンド編成のMebius。お団子ヘアのnorieが半袖で寒そう。夢のかけらがオープニング。歌唱の安定度は抜群。mamiは尼崎のライヴでキーボードを持っていくのを忘れたという大物ぶりをMCで披露。最後はいつもの「くすり指のキセキ」の♪ラララで観客を巻き込んでnorieが強引に盛り上げ(^^)/
残念なのは、パーカッションがいつものボーカルマイクチェックをしなかったことと、戦場カメラマンに似たベースがベレー帽をかぶってなかったことですf^^;

2010年10月25日月曜日

伊藤由奈 CYGNUS LIVE @ 鳥取短期大学大学祭 1024

 朝から降り続く山陰の雨。こんな天気はALOHAな伊藤由奈に似合わない。鳥取県の真ん中、山の奥にある短大。そのへんの高校の文化祭よりも静かな佇まい。雨脚が強くなっていくが時間をつぶす場所もない。晴れていれば、ゆっくり散策したかったのに。
 
 学生から親子連れまで長蛇の傘の列が並ぶ。短大の講堂がステージ。入り口で牡丹のようなふさふわの花容(写真)を学生が配っている。「アンコールまで見せないで」のお約束。舞台までずらりと並んだ長椅子が講堂の床を覆う。並んだ甲斐があって、右端だけど前から2列目を確保。3メートルの至近距離で伊藤由奈を待つ。ほかの学祭ではこんなに簡単には奇跡は起きないだろう。田舎バンザイ。

 開演前には、大群衆がすっかり講堂を埋めている。客層は学生、元女子大だから若い女性が中心だ。BGMが止み、照明が変わる。蒼い光のなか伊藤由奈が登場してライトアップ。なんと、ハイスクール・キャンパスファッション。黒のハイソに、赤いミニのタータンチェック。ブラウスに白いベスト。ターンしたときの見せパンは黒。ほとんど、女子高生の出で立ちだが、それが似合う。会場の嬌声のボルテージがあがり、全員総立ちに。DJとダンサー二人(女子高生ルック)を背後に従え、ダンスビートの曲を、ほぼアカペラでこなす。声自体の幹が太く、枝ぶりが豊満で、華やか。まさしく声が楽器の伊藤由奈。へたなバンドなどいらない。至近距離で、オーラ全開です。

 アコギ一本をバックにした曲が絶品。なんと、スティーヴン・タイラーが主演の娘リヴのためにシャウトするアルマゲドンのバラード「I Don't Want To Miss A Thing」を目の前の伊藤由奈が歌う。馥郁として香気溢れる声、ダイナミックかつ音調が滑らか、たおやかで力強い歌唱。高みに透き通る声に、思わず涙する。
 伊藤由奈 - I Don't Want To Miss A Thing

 そして、NANAで完全に中島美嘉を圧倒した衝撃のデビュー曲「ENDLESS STORY」。原曲は、Jody Watleyのアルバムflowerにも入っていた"If I'm Not In Love"。Jody Watleyのダンスビートと歌は好きだけど、同じ曲だとは全く気付かなかった。原曲の魅力をほかの誰よりも伊藤由奈がひきだしてくれた。ちょっと大雑把で荒いアコギが間奏のストロークをブレイクすると、サビの展開はアカペラで鳥肌。哀切と喪失の痛みを甘受する揺るぎない歌唱が講堂に響き渡る。

 「恋はgroovy×2」 など切れ味のいいダンスビートに手拍子が休みなく鳴り響く。外は肌寒いが、びっしりと人が埋まった講堂。空調などはなく、汗ばむくらいの熱気に包まれている。汗を拭いたタオルを前列に投げ込み、また嬌声があがる。1時間みんな立ちっぱなしだ。  

 アンコールでは、胸元開いた赤いタータンチェックドレスであでやかに登場。会場の全員が一輪の花を手に持って待ちうけている光景に「え、みんな、なになになに・・」と驚く由奈。バラードにあわせて、花が左右に大きく揺れる。歌い終わって、こんなの初めてと、嬉し涙を拭う。「泣いちゃだめ、笑って、可愛い、大好き」・・、ファンの嬌声が尽きることはない。海猿のテーマ「precious」を歌いあげて、大歓声のなか笑顔で去って行きました。アンコールで、観客に投げたヘアバンドは隣の若い女性がゲット。歌ってるときは黒髪に蝶が輝いて見えた。
 鳥取短期大学の学生から渡された花束に微笑む伊藤由奈(公式ブログより)。ドラマ(黄金の豚)の新曲♪「守ってあげたい」も披露して充実した楽曲構成。伊藤由奈が鳥取の山の中で泣いた奇跡のステージでした(^^)

2010年10月22日金曜日

Sounds Australia in Kobe vol.3 @神戸チキン・ジョージ 1016

  音楽は国境を越える(^^)
オーストラリアの大阪総領事の挨拶から始まったSounds Australia in Kobe。もう3回目だという。
  「井草聖二」の自慢は最近オリジナルがアコギマガジンに載ったこと。2010 年米カンザス州で開催された、Walnut Valley Festival International Finger Style Guitar Championship にてTOP5 に入賞する実力者。渡辺香津美も愛用するmade in オーストラリアのMATON GUITARを携えての切れ味パフォーマンス。MATON GUITARはボディ・アタックをクリアに表現してくれるらしい。オリジナルに加え、カントリーからマイケル・ジャクソンやスティービー・ワンダーもカバー。低音弦を配合したバランスよいアレンジが心地よく響く。

 続いては 「kym campbell」 
 「サーフボードを片手に、もう片手にはギターを持つ 」キム・キャンベルのストロークは海風のように軽やか。サーフミュージックの歌姫です。シベリアン・ニュースペーパーとの、レゲエ共演ではボブ・マーリィを歌っていい笑顔してました。


 最後に「シベリアン・ニュースペーパー」
異色のインストゥルメンタルグループ。リーダはひげの宇宙人で、テンション高くてわけがわからないが明確な意志を楽曲に現わす。イケメンのヴァイオリンは、湿った葉加瀬と乾いたSAYAKAの間の程良い音質で、ドラマを演出する。リリカルなヴァイオリンの調べに、美しい自然と果てなく続く大陸の情景が浮かぶ。彼らは、風と大地の表現者だ。曲の後半部でバスドラが地鳴りをあげ、スリリングにバンドの音が重ねられていく。雷鳴や割れる大地に引きずり込まれたあとはカタルシスが待っている。ひさしぶりに音楽で鳥肌が立った。恐るべし、シベリアン・ニュースペーパー。

2010年10月10日日曜日

さらさ 路上 @金座街 1009

 パルコ前の人だかりの原因は、さらさ。帰路につく人々の足をとめる、風(ギター)と波(ハープ)。演奏のブレークのたびに、ひっきりなしに次々とCDが売れる。サインする仕草にも風格が出てきましたね。
 懐かしい曲を、さらさのセンスで鮮やかにアレンジ。情熱大陸(ほどほど版)、ラブストーリーは突然に(それぞれのメインが決まってます)、ラララ、ラブソング(ギターソロ、切れ切れでカッコイイ)、ハナミズキ、デュオローグ(広島テレビの天気予報で使われてます)の流れは流石。祭りと路上、楽しい一日でした(^^)

Mebius 酒まつり @西条 1009 

  酒蔵通りだけでなく、公園や駐車場、広大まで巻きこんだ街丸ごと飲めや食えやの西条酒まつり。昼間から、千鳥足の人はあたりまえ。酒蔵通りでの天ぷら韃靼蕎麦とイカ焼きはおいしかった。
  メインステージの広場は朝からの雨で下がぬかるんでる。それでも、酒飲まないで頑張るスタッフの力で、時間通りの進行でMebius登場。会場近くの道路から祭囃子が響くさなかでも、mamiの厳しい音チェック(声の返しをもっと強く。このモヤっとしたの、なんとかなりませんか)が続く。天井の巨大なマリモに圧しつぶされそうになりながらも「扉をひらいて」でライヴが始まる。
 Mebiusでも特別扱いしない酒まつり。4曲しか歌えない短いステージ。そして、いつもの広島弁で会場を掴むと、JAのCM曲「青空」のダイナミックなハーモニーで聴衆を魅了する。酒まつり用?の「涙そうそう」でまったりしたあとは、「くすり指のキセキ」で小林麻央風に変身したnorieのはじけっぷりで会場のボルテージがあがる。全員でラララの大合唱。短かったけど、充実のステージでした(^^)
でも、パーカッションのボーカルマイクチェックはいらんじゃろ?いつものお約束ですねf^^;
広島出身のマイカが姪に贈った「たからもの」もよかったな。

2010年10月3日日曜日

星の声 風の歌 蒼色ララバイ

7th Chordのマスターのジュンさんが10年間あたためた曲に詩をつけてみました。初めて聴いたとき、青ではなく蒼色に近い大陸の情景(果てなく続く海岸線、そして深い森)と孤独な旅人のイメージが浮かびました。テーマは人生。大人の子守唄です。

♪星の声 風の歌 蒼色ララバイ     words by Jellicle / music by Jun

 星を散りばめ 月が 海を満たす   蒼い光が 胸に届く
 水に浮かぶ月が 風に揺れて割れる  あの日の笑顔も 悲しみも

 The moonlight shines on missing dreams.  欲しかったものは なに?
 The wind blows, and only I'm left.   失ったものは なに?

 鳥がさえずり 森に朝が満ちる   木漏れ陽が揺れ 胸に触れる
 季節めくる風が 果てない道を告げる 歩き続ける 明日へ

 I'm looking for my missing piece   探したものは なに?
 Round and round,time goes around   忘れたものは なに?

 Yeah・・・

 Does God Play Dice?  Divine Providence and judgment.
 運命の ロシアンルーレット 神が嗤う
 喜びも 涙も 怒りも すべて海に帰る
 風よ 岩を削れ 俺の 詩を 刻みこめ

 la la lie la lie la, lullaby   欲しかったものは ない
 la la lie la lie la, lullaby  失ったものは ない

 星のざわめき 瞳のきらめき 君のぬくもり 胸に満ちる
 鮮やかな日々が 雨に流れ消える 君の香りも やすらぎも

 I love you,dearest,do you hear me? 傷ついたひとは どこ?
 Labyrinth in your beautiful eyes.   信じたひとは どこ?

 Sweet tears , wash away my pain. 流されたものは なに?
 All my dreams have caused me pain. 夢見たひとは だれ?

 The shooting star flows like a rain.  星の声を聴け
 Here comes the wind, blows in my heart.  風の歌を聴け

 la la lie la lie la, lullaby   la la lie la lie la, lullaby 
 la la lie la lie la, lullaby   la la lie la lie la, lullaby 

 ライラ ライラ ライラ ライラ ライラ ライラ ララバイ
 ライラ ライラ ライラ ライラ ライラ ライラ ララバイ

 I'm looking for my missing piece ・・・

2010年9月19日日曜日

広島ミュージックジャンボリー2010

フォークの聖地、広島。バンド活動やっている重鎮たちが、中心になって運営・実演している広島ミュージックジャンボリー(9/11~10/10)。みんな、すごいバイタリティです(^^)

 写真は7th Chordのマスターのジュンさんが率いるdaba-daba、ナターシャ・クミン、バンブー&デコ。daba-dabaのアフリカのアレンジはシャレてて、パフォーマンスもfeelin'groovyでした。

エールエールの地下は暑くて、出演者も裏方も汗まみれ。市立大学の講堂は綺麗で、機材もすごかったなあ。音楽の秋ですね。負けずに歌わなくては。

2010年9月14日火曜日

陽射しのうずら&月のネムカカ @楽座 0913

柔らかな陽射しと風で編んだうずらの声と、蒼い月の光を星の雫でドリップしたネムカカの声。夏の終わりの楽座で奇跡の饗宴。



ふたりとも、喪失の痛みを切なすぎるくらい美しく詠う。うずらの「ハイビスカスのしずく」とネムカカの「風に夕暮れ」は双璧。
2008年8月の楽座のスリーメンから、二年の歳月が過ぎて、新境地を切り開いた二人。これからも見逃せません。

2010年8月24日火曜日

カラフル 森絵都 他人の人生にホームステイ


森絵都が描く世界は児童文学という範疇。

大きな過ちを犯して死んだ「ボク」は自殺した少年マコトの身体にホームステイして自分の犯した過ちの大きさを知る修業を命じられる。

マコトはいじめられっ子で、臆病で、
みすぼらしい、みっともない少年。

ホームステイ先が、冴えない少年で不満なボク。

でも、
他人の目で、家族や部活の友人、初恋の相手と
関わると、みんな一色ではない、カラフルな色彩を
持っている。苦しんでるけど、誰かを助けてる。
それぞれが影響しあっている。
それをわかっていれば、マコトは決して自殺する
ことなんてなかっただろう。
ボクはずっとマコトでいたいと願いさえする。

で・・
それを、ヤングアダルト(中高生)向けでなく、
成人や中年といった
いまの自分にあてはめてみることもできる。

人生を憂うとき、他人のまっさらな目で、
自分を生き直してみたら、今までと違う色で
人生を見ることができるかもしれない。

森絵都の別の作品(児童文学ではない)で、
ヒロインがこう述懐している

 人は等しく孤独で、人生は泥沼だ。
 愛しても愛しても愛されなかったり
 受け入れても受け入れても受け入れられなかったり
 それが生きるということで、
 命ある限り、誰もそこから逃れることはできない

ともあれ、人生そう捨てたもんじゃない。
カラフルは、全世代へ共通するメッセージを持っている。

2010年8月15日日曜日

夏休み 熊井浜 鴨ヶ磯 @山陰海岸ジオパーク

ウグイスとヒグラシの鳴き声で、時間が過ぎていきます

2010年7月25日日曜日

2010年7月20日火曜日

ネムカカ 梅雨明け 路上 @金座街 0719

風のない夏の夜、福山からやってきた兄ちゃんは、まるでランニングにタオルのいでたちf^^;4人から10人の常連たちがかわるがわるに声をかけていく。三連休の最終日。同じ夏の夜のライヴでも川崎のLeyonaのときはキャンドルイリュージョンと小雨の舞台装置があって、まったりグルーヴィで濡れても心地よかった。今日のネムカカ路上は、雨のかわりに熱帯夜でじっとり汗が吹き出す・・、でも、ネムカカイリュージョンがそれを感じさせない。ネムカカのギターと声には金色の媚薬が仕込まれてる。夏の夜の夢体験再び。二時間を超える路上でも、幻惑の世界に導く弦の響きがずっと通奏低音のようにアーケードを覆って、最後の「また、明日」まで、心を包むミラクルシルキージェントリーボイスで魔法の時間を紡ぎだす。次は9月の楽座。うずらとツーマンだ。
 写真は、松江に単身赴任しているちょっと変わった熱烈なファンがライヴの最中にネムカカに電話かけてきて、電話で歌を聴きたいと言って、女性に携帯を持たせて聴かせているところですf^^;

2010年7月11日日曜日

佐々木彩 anima @楽座 佐々木 de Night

ピアノも琴も弾かない佐々木彩は初めて。ツインギターとピアニカ編成のanimaは10年前に編成していたユニットらしい。ひさぶりに和でなく、洋の佐々木彩。流れるようなMCがなつかしい。声の粒子がなめらかで英語の歌詞が心地よく響く。ササキイクエはバンド編成で出演。友人のうずらも竹原から応援に駆けつけていた。歌姫の都、広島を体感した楽座の一夜でした。

2010年7月9日金曜日

Leyona / candle June 七夕@ ラチッタデッラ川崎 0707

偶然通りがかったラチッタデッラ川崎。軽やかなギターの音色に誘われて、イベントスペースに足を運ぶと、七夕・クールアースディのキャンドルイリュージョンの光の渦に包まれた。
 
広島の「平和の灯」でも活躍したCandle June プロデュースの無数の灯が屋外の観客席を彩る。そして、広島出身のソウルシンガーLeyone(玲葉奈)の歌声が蝋燭の炎が浮かぶ闇に溶けていく。Leyona は、オリジナル以外でも、はっぴいえんどの「風をあつめて」(東レのCMソング)や、定番フォークソングの500マイルをカヴァーして歌唱には定評がある。忌野や泉谷あたりとも共演した実力派だ。

 
 Leyona の歌は終盤しか聴けなかったけど、乾いた切れの良い軽やかなギターストロークと、ハスキーな英語の歌声がソウルフルで絶妙だった。最後の曲では、会場全体が、love love love の大合唱で手拍子して、まったりグルーヴィ。裏打ちが合わないお兄ちゃんがいてもかまわない。
 小雨降る中で、蝋燭の光が揺れて、みんなが Leyona の音を楽しんでた。つかの間の七夕イリュージョン。夏の夜の夢体験。みんな雨のなか席を立たないで、傘ささないで、音楽と光の饗宴に酔っていた。