2010年5月9日日曜日

うずら 母の日 @楽座 0509

 2年前のGW前の4月の終わり、水辺のコンサートで初めて「うずら」に出逢った。「贈り物」、「雨のドライヴ」、「春潜」、「きずな」と、音楽活動を始めて半年程度だったのに、完成度の高い楽曲を揃え、聴衆を魅了していた。
 水面に陽射しが揺れ、元安川を渡る風が涼やかだった。そのときの清冽な声の印象を忘れることはできない。それと、スタッフと間違えられるようなよれよれジャージを着ていたことも。
 
 あれから、2年の歳月が過ぎた。うずらは数々のライヴをこなし、コンペティションでも上位入賞したり、アルバム企画に参加して、中堅ミュージシャンとしての地位をしっかり確保している。地元竹原ではすっかり有名人でバンドを目指す中学生の憧れの的だったりする。

 今日は、母の日ライヴ。楽座にはいつもお母さんが来ている。免許証更新で20年前の写真を通そうとしたつわものでもある。お母さんに捧げる「おねだり」も、あったかいうずらの人柄がにじみ出る愛らしい作品だ。

 うずらは第三期に入った。第一期は、眠っていた才能が開花し、感性のまま紡ぎだした珠玉の名曲をひたすら歌っていた時期。第二期は、「きっと、もっと」「ねじを巻こう」を中心に、キーボードテクニックを磨いた時期。そして、第三期は、「虹」「フェイバリットシーン」を携えて、大人の女性の生身の息使いを歌える現在がそうだ。
 「ハイビスカスの雫」のように、男の側からの喪失の切なさを歌いあげるものはあったが、うずらの声の清冽な印象からも、女性の直接的な思いを相手に伝えるようなものはなかった。いまは、愛しい相手を抱きしめるようなそんな歌い方ができている。

 2年前の楽座でも、わけのわからない無国籍Tシャツで出演していたことを思い出す。いまは、なんと、髪型はしょっちゅう変わるし、写真のようにスカーフ巻いてオシャレなうずらになりました(^^)2年前は緊張して客席を凍らせてけど、いまはすっかり客をコントロールして楽しんでいるうずらです。

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