2010年6月19日土曜日

松たか子 ドッカーン なんてね @告白

湊かなえの原作が凄い

学校で娘を殺された母が教え子に復讐を宣言する

ターゲットはマザコン少年二人

殺意ある少年は教師の娘を殺せず
殺意ない少年が教師の娘を殺める

母の愛を得られなかったデキるコと
母の溺愛を受けるやればデキるはずのコ

デキるはずのコはすぐに術中に嵌り
次第に正気を失い母を殺す

シャボン玉が
パチンと割れるように
愛を失ってきたデキる少年は
遠くにいる母の愛を得るために
暴走を続ける
周囲を馬鹿にし続けながら

空洞を持つ少女もまた
怪しい殺意を内に秘めていた
満たされぬ者が寄り添いあう時間は短い
マザコンと罵られた少年は少女を殺める

少年は大量殺人を犯すことで
母の心を振り向かせようとし
母に最後のメッセージを贈る

しかし結局
教師の復讐の策略に落ち
自らの手で愛する母を殺めたことに
気づかされ愕然とする

パチンではなく、ドッカーンと

馬鹿ですか?
教師が冷徹に少年に言い放つ

女は、娘を失った時点で母も教師も捨て
復讐の亡者となっていた

三人の母がいなくなって
永久に愛を得られない子供達の絶望と
青く燃え続ける憎悪だけが残される

愛の欠乏が憎悪を因果を生む

原作にはない松たか子の「なんてね」が怖い

2009年の本屋大賞
文庫本は2010年初のミリオンセールス
映画は首位を走り、その興行成績は社会現象とまで言われるほどだ

松たか子が原作にない
「ドッカーン」で
数々の主演女優賞を
獲るのはもう間違いない 

Mebius キャンドルナイトライヴ画像配信 @ビルボードライヴ東京

Gyao!主催ライヴで福原美穂とMiChiの前座に姉妹デュオMebiusが広島弁で登場。

 福原美穂はアメリカと日本のクォーター。世に出るきっかけは15歳のときの街頭カラオケ企画。マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」をたったワンコーラスを歌っただけでレコード会社の目にとまる。
 この雑沓のなかでの歌唱の完成度はハンパない。ワンフレーズで魂を揺さぶるゴスペルシンガーの声の深さと度量がすでにある。4歳のときから家族を楽にさせるために歌手を目指した少女の奇跡の物語の始まりだ。

 MiChiはイギリスと日本のハーフ。ものごころつくまえに神戸で大震災を経験している。CMにも多用されクールでスタイリッシュなアーティストの印象がある。今回のライヴでは1曲だけアコースティックギターを弾くが、母国語で語りかけるように歌う姿はスザンヌ・ヴェガのようだ。歌の説得力を感じた。関西弁も楽しい。
MiChiライブ


 そして、Mebisuは純国産(広島)。米英のDNAは手ごわいけれど、岡田真実(mami)と賀江(norie)の姉妹が織りなすDNA純度100%のシンクロニシティは奇跡のハーモニーを生む。初めて聴いたとき60秒もたたないうちに二人の歌声の虜になった。胸が熱くなって、ドーパミンがリズムを刻んで勝手に弾けてるようだった。とにかくこの才能に出逢えたことが嬉しくて幸せな気分だった。
 初めての東京で、ビッグネームのオープニングアクト。ハーモニーの広がり、共鳴のキレとファルセットの煌めきではスターに負けてない。
01. 夢のカケラ 02. 八月の空 03. 青空
Mebius 「キャンドルナイト・プレミアムライブ」!!

2010年6月13日日曜日

菅野美穂 なおちゃん @パーマネント野ばら

「ずっと好き」はどこにもないから、私は毎日、小さな嘘をつく・・・・・・

 小さな漁師町。ここに住む女性には行き場がない。空と海が美しい、閉ざされた町。
 わたし、この町きらい。カスばっかりが残ってる(なおこ)

 西原理恵子の漫画なのに珍しいくらい主人公は普通の女性だ。パンチパーマのおばちゃんだけでなく、友人のみっちゃんも、ともちゃんもダメンズウォーカー。ヒロインのなおちゃん自身も離婚した出戻り。原作では初老の彼との回想シーンがあるが、映画では、高校教師の江口洋介が恋人役。なおこ以外の女性はみんなキャラが強烈で、その分抱えている傷が哀しい。なおこは普通。・・・あれ?、なおちゃんも変だ・・・。誰にも見えない、もう死んでしまった相手と海辺でデートする。

 みっちゃん、わたし、くるうとる?(なおこ)

 そんなんやったら、この町の女は、みんなくるうとるわ。(みっちゃん)

人生うまくいかないし、みんなおかしい。でも、みんなそれを問いただしたり、責めたりしない。みんな、わかってて、何も言わず寄り添って生きている。なおこが嫌いな町は、哀しい女たち、みんなを受け入れている。 

2010年6月10日木曜日

初泳ぎ ルカ @安蔵の夏

ルカの夏は川泳ぎ。趣味は、河底の石のコレクションです(^^)

初夏 うらどめ号 鴨ヶ磯 @山陰海岸ジオパーク

浦富海岸に12人乗りの小型遊覧船「うらどめ号」がお目見え。洞窟や洞門を巡り、鴨ヶ磯の浅瀬で箱めがねで水中観察もできます。まだ水温が低くて、魚の群れは見えなかったけど、ヒトデがたくさんいました(^^)
 ひとでは海星と書きます。英語ではstarfish。外人さんも乗ってて鳥取も最近、国際的かも。砂丘では、ハマヒルガオが咲き誇っていました。

アンジェラ・アキ 手紙~拝啓 十五の君へ~ @書道ガールズ!! わたしたちの甲子園

 ♪人生の全てに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて Keep on believing (手紙より)
 ちょうど1年前の鳥取のライヴで、アンジーがアメリカでの辛い過去を語ったとき、あちらこちらで、すすり泣きさえ聴こえていた。「でも、ひとは立ち直ることができる。いまのあなたのその苦しみでさえ意味があったことをわかる日が必ずくるのよ」

 紙の町・愛媛県四国中央市で、高校の書道部のパフォーマンスが一気に全国に知れ渡ったのが2年前。坂道を降りると、紙パルプ工場の煙突と白い煙、そして青い海が広がる町。だけど、商店街はかんこ鳥。不況の真っ只中で、第1回 書道パフォーマンス甲子園が開かれ、メディアの脚光を浴びる。地元三島高校の女子書道部員の活躍を、成海璃子、桜庭ななみ、山下リオが好演。

 書道部顧問の臨時教師は金子ノブアキ。以前、TVドラマのBOSSで、戸田恵梨香を拉致したテロリスト役が印象的だった。陰のある役をやるといい味を出す。今回は、人を教える資格を成海璃子に諭され、熱血指導教師に変貌する。

 「つまんねー書だな。いやだなあ、辛いなあって書いてるのが、書に現れてる」その言葉で里子の書が変わる。音楽とリズムに乗って楽しく書こう。ダンスパフォーマンスで書を明るく表現しよう。

 アンジーの手紙をバックに、躍動する書道部員。跳ね上がり、筆をキャンバス(和紙)に叩きつける。青い海、煙突を描き、地元の活性化を願う。最後の文字「再生」を、腰を入れ20kgの大筆で真一文字に書き出す里子の踏ん張りについ拳を握ってしまう。下の写真は、カンヌのビーチでの成海璃子と三島高校の女子生徒の書道パフォーマンス。
 ♪いつの時代も悲しみを避けては通れないけれど 笑顔を見せて 今を生きていこう
拝啓 この手紙(ブログ)読んでいるあなたが 幸せなことを願います♪