ちょうど2年前の5月、広島のめがねナイトで玉城の歌を聴いて、こう記している。
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懐メロフォークを歌ってフォーク世代に共感を呼ぼう企画に乗った玉城は、抑揚のない拓郎のメロディーをおとなしめに歌う地味で特色ない歌手だった。
悩み続けた玉城が、自分を表現することを決意し、自分の叫び方を知ったとき歌が変わった。深い情念の海を持つ玉城の叫びは聴く者を圧倒する。
「この深い森の海は居心地がいい。でも深い森の海は居場所じゃない。もう行かなきゃ、気づいたのだから・・・」 (シンカイノハモンより)
玉城のライヴは、その力量を至近距離で直に受け取る楽しさが堪らない。声は太くしなり、硬質に響く。その手ごたえが胸に落ちていく。玉城のなかの深い水底から迸る情念の渦に観客はのみ込まれていく。大きく手を動かすユニバーサルアクションの玉城パフォーマンス。届かないものをつかまえようとするように手を広げ伸ばし、彷徨い求め続ける。 なにが欲しいのか、なにが足りないのか、求めても、求めても、手に入らない。失ったものは戻らない 代わりになるものなどない。それでも、もがき、愛をテーマに歌い続ける愛の求道者、玉城。希求と切望の先に豊穣な愛に満ち溢れる世界はあるのか、信じてもいいと思える温かさが彼女の声にはある。
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今回のピース・イベント「Each feelings」は100人を超える人がJukeに集まり、成功裡に終わった。玉城の涙は、愛の種の結実を現わしている。
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