オーストラリアの大阪総領事の挨拶から始まったSounds Australia in Kobe。もう3回目だという。
「井草聖二」の自慢は最近オリジナルがアコギマガジンに載ったこと。2010 年米カンザス州で開催された、Walnut Valley Festival International Finger Style Guitar Championship にてTOP5 に入賞する実力者。渡辺香津美も愛用するmade in オーストラリアのMATON GUITARを携えての切れ味パフォーマンス。MATON GUITARはボディ・アタックをクリアに表現してくれるらしい。オリジナルに加え、カントリーからマイケル・ジャクソンやスティービー・ワンダーもカバー。低音弦を配合したバランスよいアレンジが心地よく響く。
続いては 「kym campbell」
最後に「シベリアン・ニュースペーパー」
異色のインストゥルメンタルグループ。リーダはひげの宇宙人で、テンション高くてわけがわからないが明確な意志を楽曲に現わす。イケメンのヴァイオリンは、湿った葉加瀬と乾いたSAYAKAの間の程良い音質で、ドラマを演出する。リリカルなヴァイオリンの調べに、美しい自然と果てなく続く大陸の情景が浮かぶ。彼らは、風と大地の表現者だ。曲の後半部でバスドラが地鳴りをあげ、スリリングにバンドの音が重ねられていく。雷鳴や割れる大地に引きずり込まれたあとはカタルシスが待っている。ひさしぶりに音楽で鳥肌が立った。恐るべし、シベリアン・ニュースペーパー。
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