自ら晴れ女という倉木麻衣。広島は快晴。
雲ひとつない青空にツアートラックの赤い縁取りが冴える(写真)
11年前のデビューアルバムは何度も繰り返し聴くお気に入りだった。宇多田とよく引き合いに出されたが、聴いていて落ち着ける声質が好きだった。30分前に会場に入り、ステージが綺麗なので写メったらスタッフが来て、その場で削除(反省)。広島では大きなハコではないが、当日券発売があり、二階席の後ろでは空席も。会場が暗転するといっせいに青いペンライト(ファン倶楽部公認)の無数の灯りが浮かび上がる。アンジーやMISIA、伊藤由奈といった同年代アーティストのなかでは、男性の割合が多くて、野太い声が目立つ。
大歓声に包まれ深紅のダンスルックでマイキー(どうやらこれが愛称のようだ)登場。一階も二階も当然のように立ち上がる。二階とステージの距離は近い。ステージの全景が見えていいかんじです。位置的にはマイキーを真っすぐ見れる感覚でよいのだけど、ひとつ前のニイチャンが振付け真似て、腕を頻繁に振り上げるからペンの照明が目に刺さって困る。
前半はノンストップでダンスナンバー。新しいアルバムから、「I scream!」、ツアータイトル「FUTURE KISS」と続く。新曲なのに、青いペンライトの男どもはみんな振付けを知っている不思議。バンドスタッフ6名、ダンサー4名の大所帯だ。照明のセンスもいい。もちろん、倉木麻衣の声がいい。10曲近く、ダンスナンバーが続くと、結構オヤジは足にきます。
パノラマスクリーンに倉木麻衣が外国の街並みを歩く映像が流れ、ダンサーのパフォーマンスタイムとなって、会場のペンライト軍団も着席。
白いカクテルドレスで、ステージ中央に倉木麻衣登場。一年半ぶりの広島。昨日、食べた広島焼き(広島に住むと、これって違和感)が美味しかった、広島のレモン生産量は日本一、わたしもレモン大好き。彼女のMCはもっさりとして、言葉の繰り返しが多く、要領を得ない。まあ、それはそれで味がある。いまのファンは、シャキシャキしてる倉木麻衣は想像したくないかも。(ダンスはシャキシャキです)
バラードナンバーで異彩を放っていたのは、ジャズスタンダードの「Cry Me a River」。わたしを棄てておいて、今頃、泣く気?川が流れるほど、泣けばいいじゃない。詩の内容はまさしく怨歌だが、持ち歌では使わない歌唱表現と、軸のある歌唱スタイルに惹きこまれた。伊藤由奈と同様、たくさんカバーを歌ってほしいアーティストだ。
そして、デビューシングル「Love,Day After Tomorrow」は、ビート効かしたナンバーにすっかり変貌し、当時の可憐な歌唱の面影はない。LOVEと叫ぶと、L,O,V,Eを会場の野太い声が応える。ここだけ見てると、なんか半分アイドルで、半分アーティストみたい。
入口でもらった歌詞カードは「chance for you」。アルバム「FUSE OF LOVE」の楽曲だが、彼女のライヴではずっと歌い続けられているようだ。倉木麻衣がマイクを離しても、客席から歌声が鳴り響く。アンジーのライヴで、手紙という有名な曲をみんなで歌うのとは条件が違う。それでも、アンジーのときよりはるかに、力強い斉唱がホールを包んだ。
アンコールでは、白いTシャツと、光沢ある青のパンツルックで颯爽と登場。ツアータイトルを観客に連呼させ、本日二度目の「FUTURE KISS」でヒートアップ。次の曲では、みんながお揃いのMAIプリントのスポーツタオルを振り回し始めた。今まで、大人しく双眼鏡で覗いてた横のオジサンも立ち上がってブンブンとやるのでまた困った。Diamond Waveを叫び、ステージを左右に走り、Wave-Makingして会場を波打たせる。
最後の曲は、ツアーでのお披露目は初という新曲、KOSE「エスプリーク プレシャス」のCMソング「1000万回のキス」。CM撮影で苦労したというが公式サイトでの映像はいい感じです。
http://www.mai-kuraki.com/
導入から、Bメロ、Cメロの流れが滑らか、フレーズの展開がおしゃれで耳に残る。久々にヒットの予感がします。(3月9日リリース)
そのあとは、さんざん、バンドメンバーとレモンネタでえんえんと宴会芸。それがわかっているのか、前にいたペンライトニイチャンも帰っていく。手を大きく振る倉木麻衣。次の機会には、「chance for you」を歌えるようになろう。
帰路、的場町電停前に新しくできたセブンイレブンで広島風お好み焼きを購入してレンジでチン。コンビニ惣菜はへたな店には負けないくらい旨いです(^_^)
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