2010年5月9日日曜日
ジョージ・クルーニー @マイレージ、マイライフ
3月半ばの公開作だがパルコ近くのシネツインで遅れて上映。5月1日は映画の日で満席で退散。翌日、整理券を持ってようやく観ることができた。
辣腕ビジネスマンのライアン(クルーニー)の仕事はリストラ宣告人。全米を飛び回り、マイレージポイントは神の域までもう少し。「結婚しない男」でドライにリストラを言い渡すライアンは同じ匂いのする女性アレックスと大人な関係を続けるが、「ネットでリストラ通告」を発案する新人ナタリーの登場や妹の結婚を機に何事にも合理的で効率を重視する彼の心境に変化が訪れる。
ライアンはドライに見えるが、リストラされる相手を理解しケアすることの大切さを知っている。ナタリーはラブラブな彼がいて愛情の素晴らしさを語るが、大学での研究成果と野心とマニュアルでリストラ宣告を行う。互いに影響しあう二人。ナタリーはアレックスを都合のいい女扱いするライアンを非難する。アレックスと何故結婚しないのかと。
妹の結婚式でも騒動が起きる。ほとんど家族からも離れ一人で暮らしていたライアンが久しぶりに兄弟親戚に会う。妹の相手は、新婚旅行費用を不動産投資につぎ込む少々頼りないやつだ。その彼が結婚直前に式を辞めたいと言いだす。既婚者よりあんた(ライアン)の方が楽しそうだと。
君が辛いときって、いつも一人だっただろ。今まで、楽しかったときは、いつも誰かがいただろ?それが家族だよ。君はその絆をこれから築いていくんだよ、と言って婚約者を説得し、姉からあんたもようやく家族だと認められるライアン。
ライアンはアレックスを家族(結婚)として意識し始めるが、思わぬ挫折を強いられる。人生の挫折を告げるリストラ宣告者の二人が、それぞれの挫折をし、また新たなフライト(傍にいてくれる誰かを求める旅)に発つ。
ジョージ・クルーニーの表情の変化が絶妙だし、かっこいい。完成度高い映画です。
写真はジョージとジェイソン・ライトマン監督、それから女優陣(アナ・ケンドリック&ヴェラ・ファーミガ)。
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