オープニングは松任谷由実の「春よ、来い」。ユーミンの中では曲調がマイナーかつ展開が単調で好きな曲ではない。ところがMebiusの歌唱力があれば楽曲の素材がきっちり活かされる。
Norie(妹)のキレのある伸びやかな声が響き、キーボードのMami(姉)の声が重なると、シンクロ純度100%の奇跡のハーモニーへ昇華する。
ボーカルパートはどちらがどこを担当しても、質の高い作品を提供してくれるのだろう。ファルセットもそれぞれの特長があり美しい。Mamiは低い音域で始まる「夢のかけら」を歌うに適した共鳴腔とダイヤモンドダストファルセットを有し、Norieの共鳴腔は強い音をクリアに遠くまで響かせる。それに加えて、ほとんど区別つかない姉妹のファルセットがクロスオーバーすると、無敵のハーモニーが生まれる。
故郷広島を思う「八月の空」のサビの力強い圧巻のハーモニー、「オレンジ」でのダイヤモンドダストファルセット、「青空」で聴かせる広がりのハーモニー。自分のなかに琴線って、こんなにあるの?というくらい響く。好きなバンドの曲を聴くと元気が出るってのとはちょっと違う。好きには違いないがシステムとして物理的に感応してしまう。いわゆる浄化作用を生む力がこのハーモニーにはある。
JIVE、クアトロに続いてMebiusライヴは3回目。聴く度に心が喜ぶ。シングルに続いてアルバムが期待される時期。写真は、ライヴ後の姉妹の2ショット。バラ祭りには行けないけど、また、近々、手頃なライヴハウスで、ダイヤモンドダストシャワーを存分に浴びたい。(洋楽カバーもたくさん聴きたいもんです)
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