2011年9月25日日曜日

山陰海岸ジオパーク 秋の浦富

「松島は松島、浦富は浦富」 by  島崎藤村




2011年9月2日金曜日

だいきあつこ*Acco さらさ と!其の参 台風天国 acco @ 楽座 0902

  台風がやってくる。そんな日の夜に、楽座でさらさのライヴ。ゲストは元ソウル大臣のacco(誰?なんで、さらさがソウル?)
  台風が来る前日の夜なのに、熱心なファンで埋まる楽座。年代も幅広い。広島のコアミュージシャンとしての地位を確立したかんじ。 

  どうやら、其の壱から始まった企画のようで、カジルの短い時間では聴けなかったさらさの魅力がふんだんに盛り込まれている。machiko先生のソロハープの新曲に、タイミングばっちりの新曲「雨」、二人が緊張したというできたてのアーモンドナンバー(まだ名がない)。

  ふたりは多才で多彩だ。あらゆるジャンルに挑戦し、数多くのオリジナルを生み出す。そして、machiko先生は従来のハープ奏者の枠を超える。
  ギターの音色はすべての楽器のなかで一番美しい、と思わせてくれる森川のシャープでソリッドでクリアな弦さばき。瞬時に魅せるハーモニクスの煌めきは琴線に触れるどころか震わせる。その森川のスリリングでハイテンションな世界を、Machiko先生がハープで呼応し化学反応を起こす。
 季節の情景をたおやかに調べにのせたかと思えば、JET、オセロ、デュオローグで森川と戦い、高音弦の華やかな弾糸に、切れ味グリッサンドのほかにはないハープバリエーションで、さらさの音楽を虹色に輝かせている。


沖縄三部作と名うったメドレーは、島人の宝、島唄、風になりたい。風になりたいはサンバなので沖縄ではないが、パーカッションパーツをお客さんと共有する楽しい趣向。島唄で、ハープを使って三線の音を表現してくれたのが斬新。BeginとBoomの好きな歌をさらさで聴けたことも嬉しい。
  
客席の奥に目立つ金髪。いろんな客がいるなあと思ってたら、ゲストヴォーカルのacco。小柄で萌え声。マライアのヒーローを歌いだすと、会場の空気が変わる。

  accoの声が、楽座を覆い尽くす。音調が滑らかで、ふわっと心を包み込む透明な声の粒子に、浮揚感を味わう。うわ、こいつ、本物じゃん。
  強く響き渡る共鳴はしなやかだ。きしみや雑味がないヴォーカリストとして完成された声。会場を揺るがす声量だが、MISIAのステンレスメタルのような圧力はない。アンジーのような硬質なクリスタルでもない。涼やかに透き通っているが深みのある温かく優しい声質。声の粒子の一粒一粒が柔らかに心にしみていく。

圧巻は桜井がバンクバンドでSalyuと歌う名曲「TO U」。そう、Salyuの持つ透明感に似ている。

ダイナミックな歌唱。伸びやかに響き、テンションを高める。それでいて、ふっと滑らかに収束する音調の完璧さに胸のざわつきがとまらない。思わず、YEAHと叫び拍手する。

machiko先生がピアノに切り替えて、accoのダイナミックなヴォーカルを支えてました。machiko先生、ほんとに多才。

台風の日に、音楽のプロフェッショナル達によって、楽座にソウルが吹き荒れた。また、この三人でやってほしいな。

さらさ
http://harpmachiko.web.fc2.com/s-home.html
acco*だいきあつこ 
http://accocafe.blogspot.com/

http://e-jellicle.blogspot.jp/2012/11/in-kapone.html