2009年8月13日木曜日

上綱克彦&朝倉マコ(Maco) @Cafe Jive 0813


 Macoとレイニーウッドのリーダ上綱さん(「青い瞳のステラ」の作曲者)のコラボ。Macoは硬質なハスキーヴォイスが魅力。高めの音域でのテンションが楽しい。ワイヤーのようにしなる、solidな手ごたえのある声の持ち主。声を構成する糸が金属質を纏っていて、ザラっと肌に触れ心がざわめく。

 ふらっと入ったCafe JIVE。スクリーンにはパットメセニーグループ。思わず一番前の席に陣取り、揺蕩うゆらぎの音楽世界に浸る。ときどき白い、ちょい大胆なカクテルドレスを着たお姉さんがスクリーンを横切る。あれ、表には何も掲示なかったけど何かあるの?30分ほどするとパットメセニーが途切れ、スクリーンが上がる。


 ピアノが鳴り、MCなしで歌いだすMaco。ハスキーでしっかりした歌唱。(オープニングは弥山開創1200年をモチーフにしてMacoが作詞、上綱さんが作曲したオリジナル「時空のおくりもの」でした)4曲目のジャーニーのヒット曲Open Armsで、エンジン全開。佐々木彩のように女性としては音域が低いのだろう。男の歌がはまる(マイケル・ボルトンも歌ってくれた)。ワイヤーの絹糸に、硬質感とザラつきがあり歌が生きる。何より英語と親和性が高くなめらかだ。

 ノーチャージなのに2時間を超えるライヴ。MCなしで歌いきるのが今回のコンセプト。でも後半は、Macoと上綱さんのゆるいかんじのやりとりでMCが始まる。歌いながら曲を決め、Macoが手書きの楽譜を上綱さんに差し出す。上綱さんの即興アレンジの間奏・後奏も楽しい。Macoは驚きながら嬉しそうに聴いている。 

 イマジン、ユーアーエヴリシング、ユーヴガッタフレンド、オールバイマイセルフなど70~80年代の懐かしい名曲を自分の歌にして観客に届ける。イマジンのジャージーな崩し方は斬新でどきどきするかんじだった。最後に英語の曲をリクエストすると、なんとQUEENのボヘミアンラプソディ(^^)/。数年ぶりとのことで、歌詞はトンでたけど、上綱さんとコーラスしてセッションしてくれました。締めは、オープニングの「時空のおくりもの」。質感たっぷりに歌い上げて会場から大きな拍手。そして、柳ジョージとレイニーウッドのリーダ上綱さん自らが名曲「青い瞳のステラ」を弾き語るサプライズ。Macoのハモリが心地よい。

 ライヴのあと、上綱さんもMacoさんも、気さくに話に応じてくれて嬉しい。Macoは英語の曲のインパクトが強いけど、日本語のゆったりした曲でも「蘇州夜曲」とかを、あのざらつきを意識して歌ったら、ちょっとすごいかも。とても楽しみな才能に出会えました(^^)

Maco meets Rainy Wood
時空(とき)のおくりもの~1200年弥山(みせん)
http://www.youtube.com/watch?v=ACubQTpDg0s

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