2013年9月14日土曜日

飯田さつき チャリティJazzライヴ2013 @ 阿佐谷東教会チャペル

 夏の終わりの午後の光が溢れる、真っ白な教会。その阿佐谷東教会の丸っこい神父さんから、さっちゃんとよばれる飯田さつきが俊英達を引き連れJAZZのチャリティーライヴ。
   オープニングは教会らしくアカペラでAmazing Grace。そして、小学生から90代という幅広い年齢の聴衆をまえに、二部構成の本格Jazz Liveが始まる。
 You'd Be So Nice To Come HomeToを皮切りに小気味よいJazzが教会に響きわたる。神は寛容だ。ゴスペルでなくとも、太陽光が溢れる明るい白い教会で、ベースがうねりをあげるのを受け入れてくれる。そう、もちろん、飯田さつきのソウルフルな「ぎらり」ヴォイスも。
  
  被災地に何度も足を運び、おもに調度品の補修作業や、「傾聴」のボランティアを行ってきた飯田。相手を受容し共感する能力が高い飯田の歌は、その歌詞が持つ情感を聴衆の胸に響かせる。

 低音のスパイスを惜しげもなく振りまいたあと、Love Lettersでは一転柔らかなハイトーンヴォイスを光に放つ。神の赦しを得た歌姫は、マライヤのHeroの熱唱で教会を震わせると、テンションの高いMoon Riverでは、ぐるぐる回る月の重力で地球を翻弄する。バンドメンバーも歌にもっていかれたかのように前のめりで、グルーヴは最高潮に達する。 

 When You Wish Upon A Starをパイプオルガンで聴けたのは教会ならでは。

 That a hero lies in you 
ライヴでも被災地でも、飯田が伝えていきたいのは、この言葉なのかもしれない。
 


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