2013年6月26日水曜日

飯田さつき with SKHトリオ ki-ra-ri 妹尾美穂 @珈琲美学 0626

 上質な音楽は心をほぐす。飯田さつきwith SKHトリオ (妹尾美穂・工藤精・長谷川ガク)は大阪のケリーズ以来、半年ぶり。
ジャズサラブレットの飯田さつき。新人ヴォーカリストとしてグランプリを獲り、バークレーで学んだあとニューヨークでライヴ活動。デビューアルバムは2011年のディスクグランプリ35選に入る。
 酒をこよなく愛する色黒サーファーが歌うジャズは、なんとも正統派だが、ここそこに隠しようがないソウルテイストが滲み出る。おさえた歌唱で、上質なジャズ空間に惹きこまれていくと、低音のキレ(ぎらつき)の底知れない魅力を見つけてしまう。ジャズの枠に収めてはいけない飯田さつき。普段のカラオケでは、マライアやビヨンセ、MIISIAやAI、さらに演歌まで楽しんでいると。

 明るい歌詞が好きだという飯田だが、その声が持つ音色は情念を孕む。だから”暗い”歌と紹介する「Cry Me a River」や「Blame it on my youth」が合う。

  しゃべりはジャズ界の「AI」だ。
 「Satin Doll」を、ちら見する男をその気にさせナンパさせ、結局相手にしない性格の悪いギャクナン女の歌と紹介する。
 「My Funny Valentine」では飯田の周辺で「国民的アイドル」と祀られる妹尾美穂のファニーチョコ(美穂だんご)事件で盛り上がる。カステラとチョコがミスマッチの不思議チョコは、来年のバレンタインライヴに味わうことができるらしい。美穂スマイルがいい。会場のみんなが笑顔だ。バンドのグルーヴが伝わってくる。
時節柄、一日中雨の東京。「Here's that Rainy Day」は、雨の日に失った愛を憂う歌。ある舞台で聴いたセリフを引用し、強い雨の音はカーテンコールの鳴り止まない拍手に似てる、今日も雨の音がわたしを讃えてくれる、だから、雨の日も悪くないよと、観客に語りかける。
 「Just Friends」も失恋を憂う歌だが、飯田はただの友達となった相手と今でも食事に行けるという。

 最後にPops。ビリージョエルの「Just The Way You Are」をJazzyにアレンジ。ニューヨークが似合う飯田さつき。アルバムにも「New York State of Mind」が収録されているが、スティングの「Englishman in New York」も歌ってほしい作品。必ず飯田の声が映えると、勝手に仕上がりまで想像してしまうf^^;

 上質な音楽は心をほぐす。4人のプロフェッッショナルに感謝m(__)m

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